スタートライン~私と先生と彼~【完結】
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始業式から数日後の放課後、女の子たちが外を見て大騒ぎしていた。
「見て〜。あの人かっこいい!」
「ホンマや!めっちゃカッコイイ!」
「あれって、開明高校の制服よね?」
黄色い声がとめどなく飛び交っていた。
私も気になり、ちらっと正門の方を見ると・・・。
「り、隆?!」
心の中で言ったつもりが、口に出して言っていたみたいだ。
「沙知、知ってるの??」
「まぁね・・・」
「彼氏?」
「ち、違うよ」
「そっかぁ〜。でも、沙知を迎えに来たんでしょ?」
「やっぱり、美人には美男が集まるんよね〜」
みんな言いたいことを言ってる・・・。
私は愛想笑いをして、その場を立ち去った。
隆がなんでうちの学校にいるんよ!
私は思いきり走り、正門前に立っている、隆の元まで行った。
その姿は、彼氏に向かって走る彼女に見えたかもしれないが、その時はそんなことを気にしている余裕なんてなかった。