スタートライン~私と先生と彼~【完結】

「私・・・そんな寂しい顔をしている先生のこと見てられへんし・・・」


原田は苦しそうにそう言うと、俺と目を合わすこともなく、屋上から出て行った。俺はそんなに寂しそうな顔をしていたのか・・・?


一人残された屋上で空を見上げると、今にも雨が降りそうなくらい真っ黒な雲が立ち込めていた。

それは、まさに俺の今の気持ちと同じようだった。


しかし、原田が背中を叩いてくれたお陰で、俺も過去から抜け出せそうな気がした。
未来が明るいかは・・・別として。
過去は明るいものになったが、未来はなかなか明るくはなりそうにない・・・。


この学校内に好きな奴がいるのか・・・?


それか、文化祭の時に来ていたあいつか? 俺の中にはどんな数式よりも複雑な問題が並んでいた。


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