恋愛妄想族
「ねぇ」
 
「はい?」
 
「桜さんって今何歳?」
 
 
仕事をして1時間くらい経った頃でしょうかね。
三上君が、話しかけて来た。
 
こりゃ、もう三上君はかおりんにメロメロですね。
 
 
《んな訳ないじゃないの!》
 
 
…一瞬、愛ちゃんの声が聞こえた気がしたわ。
恐るべし、健四郎。
 
 
「21ですよぉ。三上君は何歳なんですかぁ?」
 
「21なんすか?俺とタメくらいかと思ってたっす。俺は19すよ」
 
「そうなんだ?若いね〜!いいなぁ…」
 
「いや、2個しか違わないじゃないすか」
 
「十代と二十代じゃ、やっぱり違うもんっ」
 
「あはは!なんすかソレ」
 
 
…やっぱり笑った顔も素敵。
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