いつか見つけてね２

お母さんのもとに付き添っていると

目を覚ましたお母さんが


「お父さんは？」

と言うので、まだ手術が続いてて来れないみたいって言うと


「目が覚めたのは内緒ね。

お父さん側にいるって言ってたから


子どもたちに先越されたら、機嫌悪くなっちゃうかも。」



というとまた目を閉じた。



本当にこの二人はいつまでも愛し合っているのがだだ漏れって恥ずかしくなってしまう。



でも、こんな二人の関係が大好き。



タミーと史君も安心したみたいに部屋を後にしてカフェテリアへ行った。






私はお父さんが帰ってくるまでここに残って、今はビジネスの本を読んでいた。


前に、岳斗くんから借りてた本をやっと読み始めている。


少しでも光信の近くに行けるように勉強を始めたいから。








お父さんが部屋に来た時私は眠っていたみたい。


目が覚めてベッドに目をやると


ベッドのそばで手を取ったまま眠ってるお父さんがいて安心した。












史君の方に目をやるとタミーは仕事に行ったあとみたいで


「靖枝さんの手術、成功だよ。」


そう言ってほっと胸をなでおろした。