たゆたえども沈まず

とりあえず手を洗って来て、戻ると既に普通の生徒たちが体育館に入ってきていた。

一年生のクラスの流れに乗って私も中に入る。

ステージ裏に再度上がると、蘭子がワークを必死に写していて、先輩と部長がマイクの調節をしている。

「遅れてすみません」

「お帰り」

「代わります」

部長が持っているコードを掴む。「よろしく」と部長が苦笑いで渡してくれた。

手はもう綺麗ですよ!

コンセントをさして、マイクをとんとんと叩く。

司会は生徒会のひとたちがやるから、式の間中は放送部は暇。

「かーみーちー」


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