たゆたえども沈まず

んー……と考えて、辺りを見回す。

花が咲いていないってことは、ピアスがないってこと……

「あ」

校舎の壁の埋まっている個所が柔らかくなっている。

石を使ってそこを掘る。

先程よりも掘り安くて、すぐに穴が空いた。
かさ、とビニールが見える。

あった。







「……何やってたの?」

ステージ裏に上がった私を見て、起きていた部長がぎょっとした顔を見せた。

「ちょっと土を掘り起こしてまして」

「なんで土」

「リスの気持ちに戻ってみまして」

はあ? と顔が言っている。
言いたいことはとても分かります。


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