たゆたえども沈まず

どうしてプリンス先輩が久喜が勘当された話を知っているのかというと、プリンス先輩の弟くんが久喜の義理の妹と付き合っているから。

久喜の家は何かと色々複雑らしく、勘当したお父様は実の親だけれど母親は二人目だとか。
その人の連れ子である妹さんと。

一度見たことがあるけれど、真面目そうな綺麗な子。

久喜と血が繋がっているわけではないのに、美貌は移るものなのかもしれない。

嗚呼、だから久喜の周りには可愛い女の子が多いのか。

「みたいですね」

「もう知ってた?」

「勘当された後に電話がきて。久喜はクラブで会った女のところに泊まるって言ってましたけど、マンションと腐る程金は貰ったって」

言っていた。



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