おやすみを言う前に
「待って。」
たいした力ではないからこのまま無視して続行してやろうかとも思ったが、甘えた声に手を休めた。
「今度はなんやねん。」
「電気消して。明るいの、いや。」
この上目遣いはわざとやっている方だ。俺がこれに弱いのをたまに利用される。
「……しゃーないな。」
しかしその可愛さに抗うことは出来ず、しぶしぶベッドから離れて電気を消した。
「もう待たんからな。」
仕切り直しの深いキスをする。
おやすみを言う前に、とても長い時間がかかりそうな夜。
「まだ寝かさへんで。」
「…………うん。」
End * *
