小児病棟
「なんだか、こっぱずかしいな……」

食堂全体からの注目を浴び、悟は顔を赤らめた。

「みんな、遠慮なく楽しんでいってね」

看護婦さんは、四人にそうほほ笑んだ。正哉は、少し照れつつ、軽くお辞儀をした。

「では、冷めてしまわないうちに、どうぞ」

看護婦さんのその言葉と同時に、みな紙皿と箸を手に持った。ある人は自分で、ある人は看護婦さんに料理を皿に取ってもらい、めいめい食べ始める。

「おし! みんな、食え!」

北川さんは子供たちに号令をかけた。悟は真っ先に皿に料理を盛って食べ始めた。
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