小児病棟
「どうも、ありがとうございました」

歌が終わり、リーダーがそう言うとメンバーは揃って深々とおじぎをした。

「パチパチパチ……」

食堂全体から拍手が一斉に鳴る。正哉達も、気がつくと無意識のうちに両手を叩いていた。

「なんかよう、すげえよかったな……」 

悟も、目に涙をためて拍手をしていた。

――なんて透明な歌なんだろう……それにしても、この人たち……

正哉はあたりを見回した。もちろん歌も素晴らしかったし、感動もした。しかし、それにしても、この第八病棟のみなさんの感動の仕方があまりにもすごいのに驚いていた。
< 111 / 241 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop