小児病棟
テーブルの上は、すべて料理で埋め尽くされ、子供たちは、食べるのを、今か今かと待ち構える。

「みんな、自分のご飯あるかな? ない人いる? 大丈夫ね? では食べましょう、はい、いただきます」

「いただきまーす!」

婦長の合図で、みな一斉にご飯にがっついた。

「うんめー!」
 
鯵のひらきを一口食べた悟は、身を震わせて感動をあらわにした。

「うん。これは本当にうまい。新鮮な鯵じゃないと、この風味は出ない!」
 
正哉は、どこかの食通ばりの、わかったような口調で舌鼓を打った。

みな、明日からのトレーニングを前に、ガツガツと腹をこしらえていた。
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