小児病棟
「ああー……」
 
周りから微妙なため息が漏れた。剛はすかさず目隠しを取る。木刀は、スイカの中心からやや右側にヒットしたものの、剛のパワーでは割るまでには至らなかったのである。

「よしよし! でもよく当てたぞ」
 
峯岸先生は、剛の頭をなでた。周りからも惜しみない拍手がわき、剛はにこにこしながら元いた場所へ戻っていった。

「じゃあ、次!」

「はーい!」
 
またもや、みんな一斉に手を挙げた。

「よし! じゃあ今度は女の子がいいな……じゃあ、お前」
 
先生は、同じく三年生の女の子、美保(みほ)を指名した。美保は目隠しをされ、木刀を持たされた。
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