小児病棟
「目隠しをしてどれがどれだか当てるのさ」

「なるほどー! よーし! やろうぜ」
 
悟が手をパンと叩いた。

「じゃあ、まずじゃんけんで勝ったヤツからね」
 
正哉が仕切る。

「ジャンケンポン!」

「よし! 俺からだな」
 
勝ったのは悟だった。

「ちょっと待って?」

正哉は毛布から抜け出し、自分の洗濯物の中からタオルを取り出して再び毛布に潜り込んだ。
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