めぐりあわせ





沈黙が多い…



「明日も、雨みたいだな」



「そうなんだ」



私のマンションに着いてしまう前に、何でもいいから、話さなきゃ。



「岳、彼女綺麗な人だね」



「そうかな?」



「贅沢なこと言うね!」



「愛花のほうが愛嬌がいいぞ!」



「なんか、嬉しくない。可愛いとか綺麗とか言われたほうが嬉しいよ〜」



「おっ!可愛いぞ」



岳は、私の頭をクシャとして撫でてくれた。



また、勘違いするじゃん。



恥ずかしくて、顔上げれないよ…



俯いたままお礼を言う。




「送ってくれてありがとう」



「おっ。じゃまたな!」



もう!益々好きになってるよ!



彼女いるのに…





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