めぐりあわせ





それから、15分後ぐらいに佐川くんと響子が到着した。



〈佐川・響子〉「「おはよ」」



〈愛花〉「おはよ」



〈響子〉「ごめんね。急で…」



〈愛花〉「響子の急は慣れてます」



〈佐川〉「さすが!愛ちゃん!響子のこと2番目にわかってる!」



〈愛花〉「佐川くんが1番ですもんね!ごちそうさまです」



〈佐川〉「今日の試合って知ってた?」



〈愛花〉「全く知らなかった。昨日の朝会ったんだけど、何も言ってなかったよ」




〈佐川〉「そうなんだ。岳、今日だけ監督するんだって」



〈愛花〉「ええ?そうなの?」



〈佐川〉「高校野球ファンにとっては、かなりテンションが上がる高校だし」



〈愛花〉「え?もしかして、城博高校?」



〈佐川〉「そう!あの全国大会の常連!」



〈愛花〉「佐川くんそんなに高校野球好きだった?」



〈響子〉「でしょ?私もそう思う!」



〈佐川〉「俺は、ミーハーなの!」



〈愛花〉「ミーハーねぇ…高校の時思い出すな〜!なんか、毎日こんな感じだったな〜」



〈響子〉「本当だね。カラオケ行ったり、夜遅くまでファミレスで喋ってたよね」




〈佐川〉「楽しかったよな!俺、よく親に怒られてた!」



〈響子〉「夜遅くなりすぎて?」




〈佐川〉「そうそう。鍵閉められて、外で寝たこともあった。夏だったからよかったけど…冬だったら本当どうなってたか…
おっ!そろそろ着くぞ!城博高校に」



思い出話しで盛り上がりながら、試合会場の城博高校に到着した。





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