天然無自覚と俺様くんの同居

―――翌日

「よし！頑張ろう！」

私は制服を身に付けて夏実に書き置きの手紙を残し家を出た。
歩くこと３０分…。勿論早起きして出たから学校には間に合う。着いたところは自分の家。


「ただいま～」

私は家の鍵を開けそっと玄関に入る。
リビングを覗くと誰も居ない。


「信は自分の部屋だね…」

そう呟き私はゆっくりと階段を上り自分の部屋のドアをゆっくりとあけた。

「な、んで…」


私は両手で口元を抑えて微かに声を出してしまった。

「どうして…信が私のベッドに？」


まずはそこからだった。
取り合えず私は静かに自分の部屋に入り鞄を机におく。


急いで時間割揃えないとね…。

私は教科書をテキパキと鞄に詰め込む。

「よし！これで」

そう思い私が鞄を持った瞬間。

―――ガタン！

「………」

傍にあったゴミ箱を倒してしまった。