天然無自覚と俺様くんの同居

「ん…」

その反動で信が目をゆっくりと開ける。


ヒーー!ヤバイ!

私は咄嗟にクローゼットの中に隠れた。
クローゼットの中は以外に狭くて体勢がキツイ。

「せ、まい」


小声で呟きゆっくりと体勢を整える。
そしてクローゼットを少し開けて信の様子を伺う。信はボーーっとしながらも起きていて私のベッドから上半身を起こす。


「由季…」

信は切なそうに私の名前を呼ぶ。
本当は今すぐ出て信に謝りたいけど…今はダメだ。

私は制服のスカートを両手で力を込めて握る。

「そろそろ支度しねぇと…」


そう言い信が立ち上がり私の前を通りすぎる。


これで出れる!!

私が心で涙を流しながら喜んでるとき…。

~♪~~♪~♪~

タイミングが悪いときにケータイが鳴る。

< 321 / 402 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop