殺戮都市
「本当だ……切れてる」


銃弾でさえ傷一つ付けられなかったビショップの皮膚。


だけど、俺が日本刀で受け止めた事で、自身の攻撃力がそのまま自分に返って来たという事か。


「この様子だと、あと10回も攻撃食らえばかなりのダメージを与えられるんじゃないの?」


明美さんは何としてでも、俺を殺したいんだな。


そんな事をすれば、死ななかったとしてもかなりのダメージを食らうのは必至。


この先戦えなくなるのだけは遠慮したいのに、明美さんには関係のない話なんだろうな。


協力しなければならない状況下でも、この人は俺に死んでほしいわけで。


勘違いから始まったすれ違いも、ここまで徹底的にされると解消しようなんて気すら起こらない。


「絶対に倒せないわけじゃないって分かっただけでも十分。何度も攻めれば倒せるって事だろ!」


やつはこちらを見ていない。


上にいる恵梨香さんと中川に視線を向けていて、俺達の事は無関心。


絶好の攻撃のチャンスなんだけど……。


「この距離なら俺がやるしかねぇな。ほらほら、近接戦闘しか出来ねぇやつらはさっさと行った」


拳銃とボウガン、二つをそれぞれの手に持った隼人が笑いながらそう言った。
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