色のない世界
鈍い音をたてながら、錆び付いた扉が開いて、そこには私が捜していた人の姿があった。

「琉…?」

「大丈夫か?!」

「大丈夫なわけないじゃん…」

「来るの遅くなって悪かったな」

「ううん。でも、どうして?」

「今度、何かあった時は俺に言ってみろって、気がむいたら助けてやるって言っただろ?」

「あっ…」

「今がその時なんじゃねーの?言ってみな?」

「たっ、助けて!」

「上出来っ!待ってろ」

「…うん」

琉はすごい勢いで、大勢いた人達をのしていった。

すごい…


.
< 214 / 230 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop