色のない世界

｢琉くん、友香ちゃんと知り合いなの？｣

｢ん〜。まぁ、そんなとこ｣

｢増井さんは何で知ってんの？｣

｢あの子は…｣

｢あの子は？｣

｢聞いてないの？｣

｢全く｣

｢じゃ、本人から聞いた方がいいわね｣

｢言いかけて何だよ｣

｢いいから。あっ。これ薬ね｣

｢どーも｣

｢じゃ、私はこれで｣

｢はぁ。はいはい｣


――――――――――

｢おい、もういいぞ｣

｢｢｢｢｢はい｣｣｣｣｣

｢門真！｣

｢はい｣

｢よろしく頼む｣

｢はい、では失礼します｣

｢それから、優太！
お前は真面目に学校に行け｣

｢えぇ〜。…分かった｣


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