色のない世界
キーンコーン…

「あっ、昼休み終わっちゃう」

「…」

「優太君、寝てるのかな…」

「…いや」

「急がなくていいの?」

「別に。昼からの授業はパス」

「えぇ!?」

「…行ったら?」

「うーん…」

「…」

「私もサボろうかな…こんなに天気がいいのに、勿体ない」

「ふっ」

「…今、笑った?」

「別に」

「優太君、琉と話してる時と全然違うね」

「何処が?」

「琉と話す時は、すごく嬉しそう。琉の事好きなんだなって思うもん」

「…」

「何?照れたの?」

「いや」

「…」


.
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