色のない世界
「琉にぃは、特別なんだ」

「特別…って?!まさか…そっち?」

「…話、面白くしようとするなよ」

「…ごめん」

「昔、いじめられてた俺を助けてくれて…
それが、俺と琉にぃの出会い」

「うん」

「それから、俺が一方的に琉にぃを慕い始めた。別にケンカが強かったから、懐いたわけじゃない。
言い方は冷たいし、ムカつくけど言ってる事に嘘はない」

「それはそうだね」

「俺の親母親だけなんだけど、その母親が死んだ時、目の前に現れて、何て言ったと思う?」

「何?」


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