サヨナラと秘密を用意して。


眠りについた頃、帰ってきた気配がする。
でも無視して寝たままでいた。
春ちゃんは隣にきて、

「あおちん、あおちん」

とあたしを起こす。

もーせっかく寝てたのに~と思いながら、

「んー、おかえり」

と返事する。

「今日はごめんね」

「いいよ。あおこそごめんね」

やっぱりお酒の入った春ちゃんはあたしを求めてくる。

でも5年も一緒なのだ。
あたしのツボを知っている春ちゃんに結局組み敷かれてしまう。


はぁーー。
あたしは何をしているのだろう。


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