サヨナラと秘密を用意して。


朝方、陸の携帯が鬼のように鳴りっぱなしになり、

「あお、ごめんね。俺は帰るけど、あおの事は
ずっと想ってるし、連絡するから。
もう少し寝た方がいいよ」

「わかった。いってらっしゃい」

「いってくるね」

短いキスをして陸は帰っていった。

でもやっぱり寂しくて、涙がぽろぽろでてきて
なかなか止まってくれなかった。

< 34 / 96 >

この作品をシェア

pagetop