鎖恋-僕たちクズですー
「ねえ・・・明日、買い物付き合って♡」

台所で片づけをしていた僕の背後に

ヤツはいた。

「うわっ近っ・・・」振り返った拍子に胸があたる。

「わざとでしょ?」真奈の思惑どおりだった。

「お願いね♡」

そう言って真奈は寝室へと消えた。

「クソーーー」明日か・・・

そういえば明日は金曜で午前中で授業も終わる

「やれやれ・・・」

こうして僕は

真奈の買い物に付き合うこととなった。


「こんな感じで良かったかな?ねえ?」


大学近くのマックで待ち合わせた僕たち。

真奈には「なるべく地味な恰好でお願い」って

ミニスカートが好きな真奈

でも僕にはミニスカの女性は似合わないっていうか・・・

並んで歩くのが少々恥ずかしい。

先についていた真奈の元へ僕は近づく。

「おうおう♡来たかね。」

真奈は珍しくロングスカートに

ミニのダッフルコートを着て

僕からしたらありがたくふつうの女子の恰好で

なんかホッとした。

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