鎖恋-僕たちクズですー
「おはよ♡」真奈はなぜか朝から全開だった。

「えっと・・・ってか・・なんだよ・・。こんな早くに。」

「ごめん。ごめん・・・。」

そう言うと、パンパンに詰まったボストンバッグを僕に手渡すと

玄関に足を踏み入れた。

「ちょっと・・・」

「うーーん・・・2・3日でいいからさ」

「お願い♡」

得意の悩殺スマイルでお願いかよ。

「可愛いかった・・・♡」

久々に見た、真奈の殺人的スマイルは強烈だった。

「とりあえず・・・どうぞ」

女の子を前にそう言うしかなかった。

真冬だっていうのに真奈はミニスカートに生足

黒のニーハイは履いていたものの

実に無防備だった。

真奈は部屋に入るなり僕の布団にもぐりこんだ。

「おいっ・・・待てよ・・・」僕はバッグを部屋に運ぶと

布団に逃げ込んだ真奈を探した。

「こっちだよーほら」真奈は布団の中から僕を呼ぶ

「もう・・何やってんだよ。」布団の中は真っ暗で真奈の表情が見えない

「もうもう♡おいでよー♡」真奈はすかさず暗闇の中から僕の手をひっぱった。

「ゆうくん♡おひさしぶり♡」気が付けば僕は真奈と向き合っていて・・・

真奈の表情がうっすら見えていた。

元気なはずの真奈だったが

目元はなぜか潤んでいた。

「ゆうくん・・・実はね・・・」真奈は布団の中で

僕に打ち明けてくれた。
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