鎖恋-僕たちクズですー
僕は大学へ通うために上京した

学校までは地下鉄に乗って

僕は通勤ラッシュの列に今日も溶け込んだ。

朝のラッシュは正直しんどい・・

両サイドから容赦なく肘でグイグイと。

僕みたいな学生は通勤サラリーマンからしたらやぼったい存在なのか

うっとうしい素振りでもするもんなら、ますます彼らを逆立てる

「おっ♡」こんなおやじ臭漂う車内でも束の間のオアシスのような存在

僕がこの時間に電車に乗るのも、世のお姉さまが同じ電車を利用してくれるからだ。

今日も好みのお姉さまを発見した

ベージュのスーツに白ブラウス。清楚な感じだ。

手元はキレイなネイル。淡いピンクが僕の心を躍らせる。

「そうだな・・・年齢は20代後半かもう少し上↑♡」

上であってほしい・・・淡い期待。僕は無論、年上のお姉さまが大好きで

特に好みのお姉さまを見つけると、その日はテンションが上がる。

あくまでも鑑賞が目当てなわけだ。

お姉さまとあんなことや、こんなこと・・・してみたい願望はあるものの

現実はそうもいかない。

遠くから

こうして視線を向けているだけでなんだか幸せな毎日を楽しんでいる。

電車の揺れに合わせて、時折お姉さんの顔がゆがむ

眉間にしわを寄せ

脇下でギュッとバックを抱え直す。

こんなちょっとしたしぐさがたまらなかった。

「もうちょっと・・・もうちょっと見ていたい・・・」

いつもそう思っていると、最寄駅についてしまう

「あっ、今日もここまでか。」

僕は後ろから押し出されるように電車のホームへ降りた。

ドアが閉まる

お姉さんは今日も僕の知らない世界へ行ってしまうんだね。

通勤なのか・・・

遊びなのか・・・

ぞんなのわからないが

通勤ラッシュの中で頑張っているお姉さんが

どこか愛おしく思える。
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