鎖恋-僕たちクズですー
電車を降りて僕は、大学へと向かった

映像の仕事がしたくって専門学校でもよかったが、滑り込みで私大に受かった。

「今どき大学はあたりまえよー」うんちくばかりの母の目もあって

正直、必死で勉強した。母もようやく僕に一目おいてくれたのか大学に入ってからは一人暮らし。

おかげで、少々ハメを外している。単位もギリギリ。結構ダメなヤツになりかかっている。

午前中は大学で講義を受け

そのままダラダラ学食で過ごす

サークルなんかも入ればよかったんだろうけど

バイトに専念するというフリーターさながらな僕。

「クズだな・・・」しばしばよぎる焦り。

就活までにはまだ時間があるけど

今の自分

ダメだな。確実に。それでも時間だけは刻々と過ぎてゆく。

「いらっしゃいませ」

僕はいつものようにバイトしながら夜を過ごす。

レンタルビデオ屋でアルバイトを始めて

「もうじき1年か・・」

居心地がよくってやめられない。好きな映画やアダルトなものだって最新が見れるからな。

お昼過ぎから午後8時まで、まあまあしっかりやればたいした稼ぎにはなる。

しかし、今日はなんだか落ち着かない。

さっきから手元の時計ばかりを気にしていた。
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