愛情の鎖

「真白、明日から澤田宗一郎の動きをマークしろ」


それが全ての始まりだった。

組織犯罪対策課、通称「マル暴」そこが俺の現在の職場。

その中でも銃器薬物対策係。

暴力団や外国人犯罪組織等による覚醒剤、大麻、麻薬等の薬物事犯や拳銃等の銃器事犯の取締りをするのが俺の今の仕事。

闇にまみれた奴らを容赦なく追い詰めるのが俺の役割だ。



「コウさん、これが澤田宗一郎に関しての資料です」

「ああ」


最近裏でやたらゴソゴソとしてやがる。

前日、薬売人の30代の男が一人殺された。それが澤田組と裏で繋がってることはすでに分かっている。

ただ、証拠がまだ不十分だった。

噂じゃ銃器売買も手厚くやってるとか。
まだまだ足りない情報が多すぎる。

そのため、俺は奴のマンションの隣の部屋を借り、暫くの間澤田宗一郎の動きを徹底的にマークすることになった。

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