愛情の鎖

コウさんの舌が私の口内を味わうように動き回る。

たまらず彼の両腕をぎゅっと握りしめると、コウさんの手が私の後頭部に回り、さらに逃げられないように固定された。


「……んむっ…」


コウさんの吐息が熱い。繰り返される口付けがやたら気持ちいい。

急にどうしたんだろう…

そう戸惑う反面、彼から与えられる刺激に次第に頭の中がふわふわと飛んでいく。


ああ、気持ちいい…

もっと欲しいよ。

好きな人とするキスってどうしてこんなに興奮するんだろう。身体中の熱が一気に上昇して私の中の理性がガラガラと崩れてく。

無意識に自分の舌を彼の舌に深く絡ませると、彼の肩がわずかにビクッとなった。

だけどそれは一瞬、その後すぐに熱く情念的な唇が離されると、少し困った素振りを見せたコウさんがやんわりと額を指で弾く。


「夢中になりすぎだ」

「…へっ?」

「少しは抵抗ぐらいしろよ」


そう言って私からさっと身を引いたコウさん。ポケットから煙草を一本取り出そうとすると、突然彼の胸ポケットから携帯電話が鳴り響く。
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