飼い犬に恋をした~始まりはいつも雨~
その日から私はお兄ちゃんへの気持ちをしまいこもうとした。
「ただいま~」
お兄ちゃんが帰ってきた。
いつもなら“お帰り”って言いに行くけど…
なるべく顔を合わせたくない。
そうすれば気持ちも自然となくなるはず…
「おい愛華ー帰ってたのかよ」
お兄ちゃんが部屋に入ってきた。
「帰ってきたの気付かなかった」
「ひどいなーいつもは玄関まで来てくれんのに…反抗期か~?」
「いや、別にいつもこんな感じの態度でしょ」
「お兄ちゃんはそんな子に育てた覚えないぞ」
「大輝に育ててもらった記憶ありません」
「おっいつもの調子に戻ったか?」
あ、いけない。
もう少し冷たく…ってよりあまり関わんないようにしなきゃいけないのに。
「俺な~今日の部活な~…「いいから出てって」」
言葉を遮って私はお兄ちゃんを押してドアをバタンとしめた。