神聖魔法団【下】
その言葉が悪魔の囁きに聞こえた。
[さぁ、ゼオラ。
コイツを殺すがいい]
そう言って黎兎を指さした。
「え」
ゆっくり黎奈が歩いてくる。
嘘だろ。
おい、止まれよ。
気付けよ。
「黎奈やめろ!」
「黎奈やめて!
黎兎くんだよ?弟なんだよ!!」
「黎奈やめなさい!
黎奈は人を傷つけるような子じゃないでしょ?
止まりなさい!!」
母さんの言葉も届いてなかった。
ずっと俺を睨み続ける黎奈。
本当に忘れたのか・・・?