神聖魔法団【下】



「気付いた?」



ニコッと笑いながら言うと




「Licht・・・」




雷がそう小さく呟いた。





「正解。
あの時、黎奈の体を借りたLichtがいたんだ。
そして俺が思うにLichtはまだこの空間にいると思う。」



キョロキョロ辺りを見渡す天音。




「この空間にはいるが俺たちの目には見えない。
きっと黎奈自身の中にいるんだろう」



1度こっちを見た天音はすぐに黎奈の方を見る。




「黎奈!!」




「俺が考えるに黎奈は戦ってるんだと思う。
Lichtと共にゼオラと。
心の中で・・・」




「どういうことだよ?」



わけがわからないという顔をする雷。





< 533 / 632 >

この作品をシェア

pagetop