ジグソーパズル
美優の言葉を聞いてみんな考え始めた。


そっか。美優の親って怒ると怖いんだよね。


美優のお母さんは営業関係の会社で働いていて出張が多い。


だから美優も結構遅くまで遊んでいるけど、バレたら大変だろうな。


雅人がニコッと笑っていった。


「俺も大丈夫だ!親父は有給とってばあちゃんの家の田んぼ手伝ってるからしばらく帰ってこない!」


裕紀もスマホで誰かにメールを送りながら言った。


「俺のとこは放任主義だから、連絡さえしとけば問題ない」


裕紀のお父さんは中学校の先生で、自分のことは自分でしろってタイプだ。


まぁ、放任主義というよりも、裕紀が警察沙汰になるようなことを絶対しないから信用してるだけだ。


優恵はウィンクしながら、何かを飲む動作をしながら言った。


「家もいつもどおり、お店のほうが忙しいからお母さんは明け方まで帰ってこないよ!!」


優恵のお母さんは、バーのママさんをしている。


結構人気のお店で、齢層高めのお客さんが多いから落ち着いた雰囲気の外観だ。


もちろん、未成年だからお店に入ったことがないから内装は分かんない。







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