ジグソーパズル
私は改めてそのアバターを見つめ、満足気にうなずく。


これはこれで、結構ありかも!!


私はコントローラーを亜蓮に渡す。


すると、引っ込めようとした私の手首を亜蓮がつかんだ。


「え!な、なに??」


私は動揺しながら答える。


だって、珍しく亜蓮が不機嫌そうだったから。


なんだろう??アバター気に入らなかったとか??


亜蓮は低い声で言った。


「…こういうのがタイプなの???」


…はい??


タイプ??


私はもう一度、自分の選んだアバターをお見てから言った。


「ま、まぁ、好き…かな??」


そんな私の言葉を聞いて、亜蓮は眉をひそめて何かを考えるように黙り込んだ。
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