ジグソーパズル
ええええ!!??


何でもっとへこんだの!?


全然わかんないんだけど!!


亜蓮は、深くため息をついて立ち上がった。


「あ、亜蓮…??」


こ、今度はなに!?


私は亜蓮を見上げて、首をかしげる。


そんな私を見て、亜蓮はポツリとつぶやいた。


「…コンビ二」


「え??」


私は唐突な亜蓮の『コンビに宣言』に思わず聞き返す。


すると、亜蓮は男友達に見せるようにクシャっと笑って、私に手を差し出しながら言った。


「手首のお詫びに、アオの好きなアイス買ってあげる。


私は亜蓮のそんな笑顔を見ると、もう何も言えなくなってしまい、黙って立ち上がり差し出された亜蓮の手に自分の手を重ねた。
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