妄想世界に屁理屈を。
四。
これは創龍が生んだ子供の数さ。
神々は通常、柱で数えるからね。
四柱ってわけ。
なにも性交して生むわけじゃない。
神様は、髪の毛とか、血とか、足とか……そういう体のいちぶから生むことが可能なんだ。
赤、黄、白、黒
自分が作った、陰陽五行説に乗っ取った色と数字。
青は創龍が担当すると見て、ね。
子供当然、龍の子だから龍さ。
次の頂上に立たすのはやっぱり龍じゃなくちゃ、なんというか、ほら面子が立たない。
創龍は待ち望んだ。
早く自分を越えるような龍になれ、と。
この家族は五竜と呼ばれ、人間にも崇められた。
赤は向上心に長けた炎の神に、
黄は万物を育てる土の神に、
白は時を意味する金の神に、
黒は平和を愛する水の神に。
生まれたのは赤、黄、白、黒の順。
お父さんは末っ子だったわけ。