妄想世界に屁理屈を。
試しに震えた手に触れてみる。
「(…きちんと感覚がある…)」
と、言うことは、自覚がないのは震えだけなのか。
「ひっ!」
驚いた。
今度は足も震えてるのだ。
カタカタカタカタ。
小刻みに、でも継続的に。
体全部が震え出すのに、時間はかからなかった。
心臓がドクドクと変な音をたてる。
恐怖で鳥肌が止まらない。
なんだよこれ、なにがあったんだよ。
俺、こんなに震えて…死ぬのか?
あぁいやだ、百瀬にまだ、俺は…
「はぁ…はぁ…」
息が荒くなってきた。
恐怖のせいか、はたまたこの症状か。
わからないが、とにかく荒くなってきた。
ガチガチと歯が重なる音。
ダメだ、思考回路が働かない。
目が乾いてきた、閉じなきゃ。
ダメだ、思考回路が働かない。
あ、携帯がなって――
ダメだ、思考回路が…