妄想世界に屁理屈を。

【百瀬縁】


そうディスプレイに表示され、休みたがる思考回路を無理矢理働かせる。

百瀬のメールだけは、みたい……




【約束の本、さっき読み終わったのm(__)m

だから、今日の夜待ち合わせして渡していいかな?

8時にミズクメ神社の前で。待ってるね!】




「く、そぉ…」


カタカタと震え続ける手で、頑張って返信を打つ。

だめだ、誤字になりやすい。

でも、どうにかしてでも返信しなくちゃ。


ようやく文字が打て、そのまま俺は地に伏せる。


目が奥に吸い込まれるような意識の失い方をし、脳から意識をひっぺはがして――眠りについたのだった。
< 56 / 631 >

この作品をシェア

pagetop