妄想世界に屁理屈を。
「な、なん…え?」
起き上がったときに、なんか肩が重くなかったか?
下を見てみると、なんだか異物が胸板についていた。
窮屈そうなそれは、Tシャツを押し上げ自己主張。
ふ、に。
触ってみると、フワフワないい感じ。
うわ、やわらかい、あったかい!
そして、指先の感覚が胸からあるってことは…
そこでようやく事態を認識し、さぁー…と一気に青ざめた。
ぐるぐると喉まで出た言葉を、解放してやる。
「ぎゃぁあああああっ!」
さっきの母さんに負けない声で叫んだ。
そして、フワフワと夢と希望に満ち溢れたそれを触り、震えだす。
「お、俺…女に、なっ…ひぃっ」
頭を抱え、震えた。
「なんで、俺、女に――っ」
そう。
俺は、なぜか大きな夢と希望を持つ、女の子になってしまったのだ。