妄想世界に屁理屈を。
◇◇◇



ドンガラガッシャンという、日常に相応しくない異音が響いた。


「きゃぁあああっ!助け…助けてぇ!」

「何してんのお母さん!?なんで全身真っ白なの!?」


二階建てである我が家の下の階で、認識できない事態が起こってるのがわかった。

たぶんドジッ子設定の母さんが何か白いものをぶちまけて、それを蜜柑が心配してるんだろうな。


さて、そろそろ母さんを手伝いに行かなきゃ。



そう思って、今まで黒かった視界を開いた。



あれ?俺寝てたの?


いつのまに…あぁいや、確か具合が悪くなったんだよな。


…忘れてた?


気持ち悪いぐらいに一から物事を辿って、それでようやく



「…そっか、俺…震えて…」



震えて意識を手放して、それから…



――違和感。



「ヤバ、漫画全然読んでねぇ……って、はぁああああ!?」



声に違和感を感じた



「我ら〜が、宝珠の〜…えっ」



試しに、校歌のソプラノパートを歌ってみた。


――余裕。



「俺…声が、可愛くなってる…」


女の声になってるのだ。


「『い、いやぁ…感じてなんか、ないもぉ…んんっ』……」


試しに手近にあったBL本の、唯一の女とのシーンを読み上げてみた。


……尋常じゃない興奮を覚えた。
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