妄想世界に屁理屈を。

「そうです!苑雛さまはもうちょい礼儀を教えてもらうべきです!」


ペキョッ、と軽くチョップしたスズ。
お前もな、と言いたいのを飲み込んだ。


「痛いよぉ…」


「だ、大丈夫?」


頭を抑える苑雛くんを守るようにして抱き抱える。


「うぅ、僕本当のこと言っただけなのにぃ…」

「よしよし、野蛮な人は怖いねぇ。痛い?腫れちゃったかな?氷持ってこようか」

「ううん、大丈夫。へへ♪僕、おねーさん大好き…」


おねーさんか?俺…


“女になってる!しかも私よりいい女に!”


アカネが中で発狂してた。

ちなみに俺俺言ってるけど、可愛らしい女声なので。

かなりいいおねーさん風に聞こえてるはずです。


「ちっ…苑雛さま、人間に訳を話してやってください」


スズ!舌打ち!

「人間じゃないよ、柚邑さんだよ、おねーさんだよぉ…」

「可愛いっ!」

いじらしく言う彼が可愛くて、ぎゅっ!
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