2回目のはじめまして

第一章 約束の誕生日

7月27日金曜日

今日は私の16歳の誕生日なのだけど、


なぜか私は1人、誰もいない近くの森で


迷いこんでいた…。


「う〜、なんでこういう時にかぎって迷い子になるの私〜」

私の町には誕生日になると神にお祈りを

ささげ来年の自分に幸福を贈る風習がある。

そこで私は森の中にある教会へ向かって


いる途中道に迷ってしまった。


とりあえず私は歩き続けると、急に耳鳴りが鳴り始めた。



だんだん大きくなり次第に耳鳴りが人の声に聞こえてきた。



「おい！そこの女」とどこからか男の人の声


「誰？」


と私、ふと空を見上げるとそこには


黒く少し癖のある髪、吸い込まれるような綺麗な黄色い瞳、

黒中心の変わった服装をした、見たことない男が木の上にいた。

「え？さっき木の上に人なんか…？」


私は首を傾げた。するとその男は木の上から姿を消した。


「わっ！」と男が私の目の前きて声をかけるが、私は、びくともせず真顔で男を見た。


「おいおい、つまんねーな、なんか反応しろよ〜！あ、びっくりしすぎて固まってるとか？」と男



「はい。とてもびっくりしました。」


と私が言うと男は少しつまらなそうに口をとがらせ一回ため息をついた。



「お前あんま驚かないのな、知ってたけど…」


と男、私はまた首を傾げた。


「いや、こっちの話。あ、そうだ！お前
今日から俺の女だからな！正確に言えばお前は俺の契約者だ！よろしくなっ！」


と男が笑顔で手をこちらに向けて伸ばしてきた。そして私は男に告げた…