大好きだったあいつ
現在編
恋人になりました
確かめるかのようにキスを繰り返した。
「…どうする、このまま帰るか?
それともホテルでも行く?」
キスの合間にボソッと聞いてくるので、ボンヤリした頭で考える。
早すぎるのか?
それとも流れに任せた方がいいのか?
「……今日はまだ実感湧かなくて一旦冷静になって考えたい。
洋平さんの事信用しきれてないし。」
「そうか、わかった。
お前電車で来たの?
送ってく。」
スタスタ歩いて行く後ろ姿に、まだ胸がドキドキしている。