スイーツ男子、佐藤くん
「それで、ちょっと貴女に相談があって呼んだのよ…。お願いできる?」
「わ、私でよければ…!」
「なら良かった。あのね、慶太のことなの。」
慶太?えっと…誰のことだっけ。名前で慶太って呼んでる人、いないはずなのに…。困惑した表情で生徒会長を見るとくすくすと笑っているだけだった。
「佐藤慶太よ。調理部のね。」
「あ、あぁ〜!それなら分かります。そ、その佐藤くんがどうしたんですか?」
「慶太、弟なんだけどね?家でちょっと元気がなくって…。」
「すみません、会長さん。あのもう一度言っていただけますか?」
なんだか聞き捨てならない言葉が聞こえたような気がして思わず止めてしまった。
「え?家でも元気がなくって…?」
「その前です!」
「?慶太、弟なんだけど…?」
「ええええ!?」
生徒会室に私の声が響いた。増子先輩と栗山先輩がなんだなんだ、と湯茶室から出てきた。あ、いや、なんでもないんです!
「佐藤くんのお姉さんでしたか…すみません…なんか…。」
「あら、いいのよ。貴女も運動部の件、大変だったでしょうに。」
前に佐藤くんが「生徒会に知り合いがいるから」なんていう理由で片付けていたけれど…まさか生徒会長だったとは…。
「慶太がね、心配してたのよ。サチちゃんが困ってるから、お願いって。あの子が私にお願いなんて、今まで滅多に無かったもの。だからね、今回は貴女に私からお願いがあるの。」
「私でよろしければ…!」
「慶太に会ってくれない?あの子ね、家に帰ると貴女の名前をぶつぶつ呟きながらお菓子作ってて…目も当てられない状態なのよ。ね、お願いよ。」
「そ、そんな…。」
やっぱり、傷ついてたんだよね。
私は二つ返事でそれを引き受けた。
「わ、私でよければ…!」
「なら良かった。あのね、慶太のことなの。」
慶太?えっと…誰のことだっけ。名前で慶太って呼んでる人、いないはずなのに…。困惑した表情で生徒会長を見るとくすくすと笑っているだけだった。
「佐藤慶太よ。調理部のね。」
「あ、あぁ〜!それなら分かります。そ、その佐藤くんがどうしたんですか?」
「慶太、弟なんだけどね?家でちょっと元気がなくって…。」
「すみません、会長さん。あのもう一度言っていただけますか?」
なんだか聞き捨てならない言葉が聞こえたような気がして思わず止めてしまった。
「え?家でも元気がなくって…?」
「その前です!」
「?慶太、弟なんだけど…?」
「ええええ!?」
生徒会室に私の声が響いた。増子先輩と栗山先輩がなんだなんだ、と湯茶室から出てきた。あ、いや、なんでもないんです!
「佐藤くんのお姉さんでしたか…すみません…なんか…。」
「あら、いいのよ。貴女も運動部の件、大変だったでしょうに。」
前に佐藤くんが「生徒会に知り合いがいるから」なんていう理由で片付けていたけれど…まさか生徒会長だったとは…。
「慶太がね、心配してたのよ。サチちゃんが困ってるから、お願いって。あの子が私にお願いなんて、今まで滅多に無かったもの。だからね、今回は貴女に私からお願いがあるの。」
「私でよろしければ…!」
「慶太に会ってくれない?あの子ね、家に帰ると貴女の名前をぶつぶつ呟きながらお菓子作ってて…目も当てられない状態なのよ。ね、お願いよ。」
「そ、そんな…。」
やっぱり、傷ついてたんだよね。
私は二つ返事でそれを引き受けた。