虹色コンチェルト
「そうなんだー…。あ、さっきは…ありがとう」
「ん?何が?」
と、琴子が首を傾げる。
「レッスン室で、その……庇ってくれて…」
「ああ、別にいいって~。でも、ちゃんと自分で言えるようにならなきゃね」
「…そう、だよね」
今日はなんだか注意されっ放しな気がする。
まあ、否定できないことだから仕方ないけれど…。
――…~…♪
(あれ……?)
今、
何か聞こえた気がして、
立ち止まる。
「音羽?どうかした?」
「…何か、聞こえなかった?」
音羽の問いかけに、
琴子も耳を澄ます。
「んー……特に何も聞こえないけど?」
(でも、確かに今…)
あれは多分、
歌だ。