虹色コンチェルト
「今日はそろそろ帰ろうか?初日だし、ゆっくり考えればいいよ」
「うん。ありがとう。…琴ちゃんは、もういいの?」
「清浦先輩の顔を拝めたから、今日のところはいいかなー」
「琴ちゃん……」
彼女は一体何しにきたのだろう。
と、音羽は苦笑いを浮かべた。
2人で静かにレッスン室を出る。
「音羽、こっちから帰ろう?裏回った方が近いから」
「琴ちゃん、…物知り」
「へへへ。中学の時に何度か来たことあるからね」
「中学の、時……?」
「ほら、学園祭とかコンクールとか、一般公開されることあるじゃない?それに良く来てたの」