愛させろよ。
「何がいいかしら。アイデアない?」

雑貨店をのぞいて回りながら、先輩は楽しげに言った。

さっきまであんなに深刻な話をしていたのが、嘘みたいだ。

やっぱり先輩も女の子なんだな。

「俺、男だし、茉莉花先輩が何を好きかは……」

「それもそうね。私にもわからないもの」

そうは言いながらも、先輩はひとつのぬいぐるみを取りあげた。

「このうさぎなんかどう?」

手のひらにのるくらいの大きさの、淡いピンク色のうさぎだ。
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