愛させろよ。
沈黙を破ったのは、桐谷先輩だった。

「ねえ相原。プレゼントと一緒に手紙も渡すから、用意しておいてね」

「あ、はい」

「私、何て書けばいいかしら」

「はい?」

「見ててわかったかもしれないけど、私と吉永先輩ってあんまり接点無かったじゃない?」

そういえば……茉莉花先輩と桐谷先輩が話しているところはあまり見たことがない気がする。

「ほら、楽器を教わることもなかったし……」

「ああ……」

確かに、こんな後輩がいても何も教えられないだろう。
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