愛させろよ。
真っ先に、あの彼女の姿を探した。

……いた。

向かって左側の、客席に近いところ。

おかげで、様子がよく見える。

前と同じように、顔の右半分が長い黒髪に隠れている。

照明に照らされて、髪がきらきらと光った。

俺は思わずため息をついた。

はあ……やっぱり綺麗だ。
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